買掛金という勘定科目とその仕訳について会計士が解説!

勘定科目・仕訳

売掛金の反対の勘定科目として買掛金という勘定科目があります。
買掛金について、例題を使って仕訳例を説明します。
また、会計ソフトに設定する消費税の税区分についても、解説します。
簿記、経理の初心者の方にも、わかりやすく書いていますので、ぜひ参考にしてください。

商品を仕入れた場合

自社のお店で販売する商品を仕入れ、請求額は50,000円でした。

借方科目借方金額貸方科目貸方金額
仕入高50,000円買掛金50,000円

買掛金とは、取引先に対して未払いである仕入れ代金のことです。
取引先から届いた請求書の金額に基づいて、仕訳を行います。
仕訳の日付は、請求書の日付や請求書が届いた日ではなく、基本的には請求書の仕入れ明細に記載されている日付です。
請求書が末日締めの場合はすべて同じ月の仕入れとなりますが、15日や20日締めの場合は二月に仕入れが分かれるので注意しましょう。
月次損益を重視しない場合には、仕入れ代金を支払った時点で仕入高の仕訳(貸方科目は普通預金等)を行い、買掛金勘定は使用しなくても問題はありません。
しかし、決算日時点で決算日までの仕入れで未払い代金がある場合には、必ず仕入高と買掛金の仕訳は行いましょう。
法人税が安くなります!

買掛金と未払金の違い

自社で使用する商品を購入し、請求額は50,000円でした。

借方科目借方金額貸方科目貸方金額
消耗品費50,000円未払金50,000円

最初の例と同じ商品を購入しても、購入の目的によって貸方科目を使い分けています。
借方科目が消耗品費などの販売費及び一般管理費となる場合には「未払金」勘定を使用します。
「買掛金」勘定は、仕入高などの売上原価となるような場合に使用します。
買掛金と未払金を使い分ける理由としては、買掛金の金額と仕入高や売上原価の金額とを分析して、その会社の安全性を評価することがあるためです。
仕入れではないのに、買掛金勘定を使用してしまうと正しく評価されなくなってしまいます。
買掛金と未払金の違いを理解し、仕訳を間違えないようにしましょう。

振込手数料を先方が負担してくれる場合

仕入れ代金の請求額50,000円を振込手数料660円を差し引いて、49,340円を先方の普通預金に振り込みました。

借方科目借方金額貸方科目貸方金額
買掛金50,000円現金50,000円

取引先が振込手数料を負担してくれるということは、振込額は請求額から振込手数料を引いた金額でよいということです。
こちらは、振込手数料660円を銀行に支払っていますが、負担するのは取引先ですので、仕訳に「支払手数料」は出てきません。
買掛金の金額は、請求額の50,000円であることを忘れないでおきましょう。

消費税の税区分について

消費税を税務署に納付しなければならない会社や個人事業主、フリーランスなどの課税事業者は、弥生会計などの会計ソフトに仕訳を入力するときに、勘定科目や金額のほかに消費税の税区分を設定する必要があります。

ここでは、その消費税の税区分に設定する内容ついて、簡単に説明します。

消費税を納付する必要のない免税事業者は、関係はありませんので見なくて大丈夫です。

販売する商品を仕入れ、請求額は50,000円でした。

借方科目借方金額税区分貸方科目貸方金額税区分
仕入高50,000円課税仕入買掛金50,000円対象外

購入した商品には消費税がかかっていますが、税区分を「課税仕入」に設定するのは仕入高である借方科目側です。
買掛金の金額も税込額ですが、税区分は「対象外」に設定します。
理解に苦しまれるかもしれませんが、そういうものとして覚えましょう。

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