マーケティング会社に市場調査を依頼して入手した情報や、不動産の物件調査を不動産業者に依頼して入手した情報の対価として支払った報酬は、会社の経費となります。
このような調査費の簿記の仕訳、勘定科目について、例題を使って仕訳例を説明します。
経理の初心者の方にも、わかりやすく書いていますので、ぜひ参考にしてください。
市場調査を外部に委託した場合
参入を計画している製品の市場規模の算定をマーケティング会社に依頼し、その報酬として900,000円を現金で支払いました。
| 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
| 支払手数料 | 900,000円 | 現金 | 900,000円 |
標準的な勘定科目であれば「支払手数料」を使用するとよいでしょう。
調査の報酬として支払った金額が比較的高額である場合には、「調査費」という専用の勘定科目を作成して、ほかの経費と区別すると決算書がわかりやすくなります。
消費税の税区分について
業者に不動産の物件調査を依頼し、代金100,000円を現金で支払いました。
| 借方科目 | 借方金額 | 税区分 | 貸方科目 | 貸方金額 | 税区分 |
| 調査費 | 100,000円 | 課税仕入れ | 現金 | 100,000円 | 対象外 |
調査費に消費税はかかっていますので、税区分は「課税仕入れ」となります。